人工乳房インプラントにより発生する希少がん“未分化大細胞リンパ腫”の場合、これまでアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドなど、西欧圏を中心に患者が出ている中で、近頃異例で韓国内でも感染患者が発生し、多くの衝撃を受けている。

未分化大細胞リンパ腫(BIA-ALCL)は免疫システム関連、希少がんのひとつの種類で乳癌とは違う疾患である。疑いのある症状は、漿液腫により胸が張れるなど大きさが変わったり、被膜にしこりが発生し、皮膚に発疹が出たりする。

これに該当する製品の豊胸バッグで豊胸手術を行った女性は勿論、他社の製品のインプラントを使用し手術を受けた女性までも、不安に思い「バッグを除去しなければいけないのではないのか。」、「バッグの入れ替えが必要なのではないのか。」、「このまま放っておいてよいのか。」などの心配を訴えている状況だ。

大韓整形外科学会は勿論、大多数の整形外科医療陣らは症状がない患者が予防するためにバッグを除去することは勧めないが、突然乳房の形が変わったり、しこりや皮膚発疹などの疑いのある症状が発生する場合、必ず専門医療機関に訪問する必要があると口を揃える。

特に未分化大細胞リンパ腫は発病初期に発見できる場合、バッグと被膜の除去のみでもリスクを抑えることが期待できるため、定期的な乳房検診を通して乳房の健康をチェックすることが重要である。

アラガンテクスチャータイプのバッグを通して豊胸手術を行った女性だけでなく、人口乳房インプラントを利用して手術を受けた女性であれば、1～2年定期的な感覚で乳房超音波やMRI検査を通して、現在の自身の胸の状態を正確に確認することを勧める。すべての整形手術が同様だが、手術のみが無事に終わったという事でなく、術後の持続的なアフター管理を通して自身の状態をチェックすることが重要だ。

特に、豊胸手術は人工インプラントを体内に入れる手術なため、見た目では確認が難しい内部の状態を定期的にチェックしなければ、自身の胸の健康状態を守ることができる。

定期的な乳房超音波検査及び乳房Ｘ線撮影を通して、バッグの状態を診断して乳房内に隠れている腫瘍まで早期に発見が可能だ。漿液腫の有無を判断することは勿論、バッグの損傷がないのか、バッグが正常な位置にあるのか、カプセル拘縮や炎症はないのかなどを確認することを勧める。

豊胸手術後、乳房検診と同じく手術前の検査も重要だ。一般的に、手術前には乳房超音波・X-ray診断を通して、、豊胸手術を受けるにあたり適合しているのか、乳房に問題がないのかをチェックする。万が一、乳房内にある腫瘍を事前に確認できずに豊胸手術を受ける場合、後に腫瘍を除去する際にバッグまで除去をする必要がある為、豊胸手術前個人の腫瘍の有無・内部の脂肪組織の分布・乳腺組織の厚さなどを、綿密に分析した後豊胸手術が進行されなければならない。

線維線種や嚢胞などのような良性腫瘍が発見された場合、マンモトーム施術を通して最小切開をし除去した後、豊胸手術を進行することは可能だが、悪性腫瘍の疑いがある病変の場合、追加で組織検査及び治療が必要となる。

豊胸手術前後に行われる胸の検診は、より安全な結果をもたらし長い維持するのに役立つ。手術後にも定期的な胸の検診を通して、バッグの状態を観察し、胸の健康状態をしっかりとチェックすることが重要である。

監修：マーブル美容整形外科　ソ・イルボム院長　(整形外科専門医)